我が家には柴犬のキンタがいます。今年で11歳になるそれは可愛い柴犬です。

万人から愛される犬故、皆様心配されるでしょうから結論を先に述べておくと大きな腫瘍ができており手術をして取り除きました。
しっかりと経過観察をしていかないといけませんが、順調に回復して元気になっています。
愛犬、ペットに何かあった場合かなり焦りまくりです。必ずしも同じとは限りませんし対処対応もそれぞれで正解が決まっているわけではないですがここに残しておくことで誰かしらの役に立てば良いかなと思ってます。
愛犬の異変
7月下旬ごろからお腹の調子が悪く、下痢とか緩い便が1週間ほど続きました。
元々お腹が緩くなりやすい事と、先月かかりつけの動物病院で診てもらっているので特に大事はないだろうと思っていたのですが普段はお腹が緩くなっても2、3日で治るはずが今回に限っては1週間近く続き普段よりも元気が無くなっていました。
症状としては以下でした。
- 下痢(いつもより黒い便)
- 食欲が無い
- 異常に水を飲んでいた
- はぁはぁと息遣いが荒い状態が続く
黒い便に関しては内臓、体の中でどこかが出血していてそれが黒い便となっているそうです。
異常に水を飲んでいたのはいつも水を入れている容器があるのですが、寝る前に満タンにして寝ているのですが朝方になると空になってました。
今まで一度も無かったことなのですが、検査結果から考えると脱水症状だったのだろうと思います。
いつもと違うと感じたのでかかりつけの動物病院へ行くことにしました。
病院での検査
かかりつけの病院でお世話になっている先生に診てもらうと、診察台に乗せて体を触っていると「何か出来ていますね」と言われました。
元々太り気味なキンタなので見た目では分かりにくいのですがお腹辺りが膨らんでいるようで、獣医師の先生が体を触って気付いてくれました。
症状や気付いた点などを伝え、エコー、血液検査、レントゲンで検査をしてもらうことに。
最初の検査結果は腎臓と肝臓の数値が異常に悪く、赤血球や白血球の数値も正常値とは全然違うものでした。
エコーやレントゲンでは何かははっきりしないけど何かがあって膨らんでいるとのことでした。
私は獣医ではないですし素人なのですが、正常値よりも10倍以上の結果が出ていたりと結果としてはかなり悪い状態でとてもショックでしたがそれ以上に本人が辛いんやろうなと思うと本当になんとも言えない気持ちになりました。
絶対的なことは言えないがお腹の中の出来物のせいで何らかの悪影響があってこうなっている可能性があるとのことで、薬を投与して様子を見るためにしばらく入院ということになりました。
家が大好きな子なので治療のためとはいえ慣れないところで過ごすのもきっとストレスなんでしょう。
ギリギリ間に合うので仕事の昼休みも会社を抜けてほぼ毎日昼と夕方に面会に行きました。
今は落ち着いてじっくりと検査結果を見返していますが尿素窒素、クレアチニン、AST、ALT、ALP、無機リン、ナトリウム、カリウム、血球容積、赤血球数、ヘモグロビン数、平均赤血球容積、白血球数、分葉核好中球、血小板などが悪い数値なのですが、数値だけを見るとAST、ALTは正常値が二桁台のはずが数千という数字が出ています。
先生も万が一のことは考えておいてくださいとおっしゃっていました。


入院して薬物治療
点滴で薬を打って数値を正常値にまで戻さないといけないため入院する形となりました。
手術を行うにしても10歳で高齢に入っている、腎臓の数値が悪いため麻酔に適していないとのことです。
常時点滴しているような状態で赤血球か白血球かが新しく作られていないようなので造血剤も使用しますとのことでした。
昔から診ていただいている先生なので言われていることは信じてお任せするしかありません。
元気が無いといえば無いのですがオシッコする時は自分で歩いて外へ出たり、少量ですがお水を飲んだりとある程度はしっかりした状態でした。
毎日面会に行っているので少しずつですがしんどそうな様子もマシになっているように見えました。
食欲は全然無いようですがスタッフの方がスポイドとか使って何だかんだと食べさせてくれているようです。

ちなみに血液検査は数日置きにしてくれていて、少しずつですが正常値に近付いてました。
あまり変化が無いところもあるのですが良くなってくれているのは嬉しかったです。

約2週間の入院生活でした。完全に正常値には戻りませんでしたが本人を見ていても幾分楽になっているように感じました。
後はお腹に出来ている何かを手術で取るかどうかを決めないといけません。
先生的にはリスクもあり、ここでは難しいとのことを正直に言ってくれました。
現状原因だろうと思われるものが取り除けていない、薬漬けの状態でいいのか、しんどい辛い部分があるのであればそこをどうにかしてあげたいという気持ちで悩みましたが手術をする方向で気持ちを固めました。
肝心の手術をしてもらう病院ですが、大阪動物医療センターというところにしました。
元々知り合いから良い評判を聞いていたので検査結果とか持っていってまずは診てもらうことにしました。
大阪動物医療センター
南堀江にある動物病院なんですが、建物も中もすごく綺麗でパッと見ホテルとも言えるような雰囲気です。
設備とか獣医師の方、スタッフの方もたくさんいます。
常に混んでいるような状態で犬猫を連れた方がたくさん来院されていました。
めちゃくちゃ良いところなんですが正直気が気では無かったのであまり写真とか撮ってません。
下の画像は診察待ちのキンタと母です。
こうやって見ると結構がっしりしているので全然病気のようには見えませんね。

症状や先の病院での検査結果を見てもらい、血液検査やCT、エコーなどをして改めてこちらでも検査をしました。
最初期の数値から見ると正常値に多少は近付いており、こちらの先生が言うには問題なく手術もできるとのことです。
(入院して治療してくれた近所の動物病院の先生のお陰です)
大きい動物病院だと設備や先生もたくさんいて、連日オペもしているでしょうから自信満々な雰囲気を感じました。
ケースバイケースだとは思いますが、苦しい部分があるのであれば取り除いてあげたいという気持ちがあったので手術可能であればしてあげようという意見で家族間は一致していたのでお願いすることにしました。
こちらでも色々と検査をし、かなり大きな腫瘍(と思われる)があるのでそれを手術で取ることになりました。
手術で摘出した腫瘍も写真に残していますが見る人によってはかなり気持ち悪く見えるかなと思うので載せるのは控えてます。
手術は冒頭で記載した通り、無事に済みました。
肝臓切除術を行いました。
術後の画像ですが、腫瘍がかなり大きかったようで3つに切り分けて摘出したと先生は言ってました。
かなり広く切っていますが、そんなものが体の中にあったのですから辛かったと思います。
腫瘍を取り除くためお腹を大きく切ったので縫っている範囲も広いですが特にトラブルも起きずに抜糸まで過ごしてくれました。

大阪動物医療センターに来て最初の検査と直近の検査で結果を見るとかなり数値も良くなってきており、キンタ自身は普段通りの元気に戻っています。


8月13日の検査結果は手術前でそれ以降は手術後になります。
10月6日の検査結果だと以前には引っかかっていた赤血球や白血球も基準値内に収まっており、クレアチニンとアルカリフォスファターゼという項目が引っかかっています。
クレアチニンも直近のは気持ち高くなってしまいましたが順調に落ち着いていることと、アルカリフォスファターゼはまだまだ高いと言えば高いですが順調に下がってきているので月に1回ぐらい検査をして様子見をしていく予定です。
今回思ったことは何かしら異変を感じたらすぐに病院で診てもらったほうがええなと思いました。
それとセカンドオピニオンも大事やなと。
近所の動物病院もすごく良くしてくれて入院中にしっかりと数値を正常に近づけてくれたおかけで手術ができたのですが、そこの先生はあまり手術には乗り気ではなかったようです。
まあ100%成功する訳では無いのと、高齢になるのでその点も考えてくれていたのだと思います。
大阪動物医療センターでは検査をしたらまあ手術も問題ないですし余裕でしょうみたいな雰囲気でした。
実際に余裕とは言われてませんが、日々手術しているようなところだとキンタは特に問題ない状態だったのでしょう。
今のところ経過は順調で食生活も以前よりも気を付けているのでお腹が緩くなることもほとんど無い状態です。
これからも元気で長生きしてもらえるように気を付けようと思います。

あと元気なワンちゃんはなるべく保険に入ってた方がいいんじゃ無いかと思います。
手術と入院と検査やらなんやらで総額70万ほどかかりました。